ホワイトデー
2月14日はバレンタインデー、愛の告白というより経済効果を狙ったものという説もあるらしいです。「わーくぴあ」も、しっかり便乗して大きな利益を上げました。利用者さん・ボランティアさん手作りの小物を店頭販売したのです。職員の抜群のアイディアで、チョコレートをちょっぴり添えてきれいにラッピングして並べると、並べたそばから売れてうれしい悲鳴を上げました。柳の下に沢山のドジョウがいることを祈りつつ、次は「ホワイトデー」と意気込んでいます。皆様もよろしければどうぞ。
2025.03.03
利用者からの投稿(今月は2名から)
「わーくぴあの1年生」
午前5時25分
スマホのアラームが鳴る。豆電球の明るさでは、アラームの「停止」ボタンがよく見えない。部屋の照明を付けてから「停止」ボタンを押す。いつもはアラームを止めても、しばらくベッドの中でグズグズしているが、わーくぴあの通所日は不思議とスッとベッドから出られる。
朝食後、部屋の照明を最大限明るくしてから新聞を広げ、見出しだけざっと目を通す。興味がある記事があっても、内容を読むのはパスして、あるコラム欄へ。
まずは黙読。画数の多い漢字など見えない文字を、ルーペを使って読み、全体の文脈を頭に入れる。次に大きな声を出して、つっかえながらもゆっくり音読する。視野がかなり狭いので同じ行を何回も読んだり、違う箇所に飛んだりすることもしばしば。合格点が出ないときはもう1回。これが毎朝のルーティンである。最近はルーペだけではちょっと心もとなくなってきたが、拡大読書器という強い味方もあり、もうしばらくは毎朝のルーティンが続けられそうである。
午前8時42分
お仏壇に手を合わせ、大きめのリュックを背負い、「行ってきます」と家を出る。
若いころは電車の飛び乗りも出来たが、今はバスも電車も余裕を持って乗るようにしている。
わーくぴあに通うようになって、この春で1年になる。
日没が早い秋からは、終礼を待たず早めに帰宅させてもらっている。
週1回から始め、今は2回。利用者の平均年齢を上げてしまった私が無理なく通えているのは、利用者のみなさんがとにかく明るい!事業所が駅から近くて便利、しかも清潔!手作りしてくれる給食が美味しい!などなど、理由はたくさんあるが、何より所長をはじめ、職員の皆さんがとても優しいのだ。
今までボランティアとして微力ながら視覚障害者のお手伝いをしてきた私だが、病気が進行し、サポートを受ける側になった。最初は多少の戸惑いがあったものの、今では居心地の良さにどっぷりと浸かっている。何よりここにいる時は安心感がある。
「お薬の時間ですよ!」
食前に服薬が必要な私に、利用者の「お薬管理部長」が教えてくれる。「部長」がお休みの日は、代わりに「副部長」が声をかけてくれる。両者不在時は職員さんがアラームをセットしてくれる。おかげで薬の飲み忘れが無くなり大助かりである。
作業中のおしゃべりも楽しい。ゲームや若いタレントさんの話に、「へぇー」「そうなのー」と相槌を打つも、頭の中では「?」マークがグルグルと回っている。だが、昭和の話になると、がぜん発言場面が増える。もちろん、「作業第一」は忘れてはいけない。
視覚障害者に便利な生活情報もいろいろ教えてもらった。
ハンデのある者同士だから分かり合えることもある。
作業をしながらの楽しい会話が、私の脳にささやかな刺激を与えてくれているとひそかに期待している。
私の眼は、日差しが強い所では眩しくてよく見えない。そして薄暗い所でもよく見えないという、ややこしい眼なのである。
出かける前のサングラス(正しくは遮光レンズの眼鏡)選びは苦労する。必ず天気予報をチェックして考える。今持っているのは4種類。色の濃い順に、快晴用・晴れ時々曇り用・曇り用・雨と室内用。それぞれお天気によって使い分けている。でも、快晴用をかけたまま室内に入ると全く見ない。さらに1日の中でも天気は変わるので、常時もう1つ鞄に入れて持ち歩く。日差しの強さによって色の濃さが変化する遮光レンズができれば、荷物が少し減るのだが、、、。
病気の進行と共に、生活の不便さを実感するようになったが、思い切ってわーくぴあに1歩踏み出して良かった。新しい世界が広がった気がする。
夕方、「ただいま帰りました」と、お仏壇に手を合わせ無事帰宅を報告する。
わーくぴあの皆さま、今日もありがとうございました!
Love child
[世界初の点字ブロック/JUN BLIND]
岡山県内にある、視覚障碍者が通所するいくつかの「就労支援B型事業所」の見学に行って来た。BLINDになるとなかなか旅行、遠出は難しくなるので、この岡山県行きの誘いは案外あっさり引き受けたんだけど、後日「道先案内人」から送られて来たスケジュール表を見ると、秒単位でスケジュールが組まれていて、気軽な旅行気分は早々にぶっ飛んだよ(涙)。
せっかくの岡山県、自分のリクエストで日本人が発明した「世界初の点字ブロック」が敷設された場所と、その「記念碑」の見学もスケジュールに入れてもらった。「点字ブロック」は1967年3月18日に、世界で初めて「岡山県」に敷設され、2010年に「点字ブロックの日」が承認されたらしい。ここで自分が長々と「点字ブロック」が考案されたいきさつ、「記念日」が出来るまでの事を書くのもなんなんで、興味あるかたは是非調べて知って欲しいと思う。
岡山には昼前に到着。駅構内で軽く食事をすませ宿泊するホテルに荷物を置き、早速最初に見学させてもらう事業所「多機能型事業所みずのわ」に向かう。
こちらは自分と同じ中途失明者の利用者が中心の様で、作業内容は「わーくぴあ」と同じく使用済み点字用紙を使った小物作り、それ以外に音声ソフトを使っての事務書類作り、オリジナル工芸製品制作と様々で、目を見張るのは結び織、裂き織り等の「織物制作」。こちらのWEBを見てもらえれば分かると思うが中々高価な物が並んでいて、人気のある物はSOLDOUTしている物も多数あった。「機織り機」初めて見たが、視覚障碍者が使える?とも思ったが他の道具同様、職員が「視覚障碍者」が使える様にアレンジしていたり、フォローしてくれてのクオリティーの高い製品ばかり。凄いと思うのと同時に、視覚障碍者でもアイディア一つでここまで出来るのかと勇気づけられたよ。
次に向かったのは「就労支援B型事業所ワークランド虹」。「わーくぴあ」一同が向かうと「社会福祉法人岡山ライトハウス」理事長、「点字ブロックを守る会」代表の高橋昌彦氏も迎えてくれた。自己紹介する前に、こちらの名前を憶えているのには驚いたのと、彼もBLIND。「わーくぴあ」先代の理事長、神崎好喜氏とも、古い付き合いで親交があったらしく労いの言葉、思い出話も沢山聞かせてくれた。こちらの事業所は点字名刺、使用済み点字用紙を使った小物作り、点字の校正、点字冊子の印刷等様々で。これまた驚いたのは「仏具磨き」葬儀の祭壇等で使用した「仏具」を専用のクリームで磨く作業。こんな仕事があるとは?驚いたんだけど自分も触らせてもらったが、確かに汚れが取れたか触って分かる。もちろん最終的には職員に汚れをチェックしてもらうんだけど何とも凄いアイディア、仕事だと思った。視覚障碍者でも出来る仕事を探してきてくれる職員に感動しつつ、お土産に、「点字ブロック」の理解を一般に広げようと考案された「点字ブロッククッキー」「点字ブロックせんべい」を頂いて初日は終了。こちらもWEBで検索できるので、どんな物か是非見て欲しい。
二日目。良くあるホテルの朝食バイキング、食べ放題?せっかくだからなのか?朝からそんなに食べる?大食いの二人が食べ終わるのを待ちつつ、竹内昌彦氏が待つ「世界初の点字ブロック」が敷設された場所、記念碑がある場所に向かう。「3・18点字ブロックの日」「記念碑」を作るのに尽力されたのは、竹内昌彦氏と「ワンダーシップ」のみなさんとその他大勢の人達。場所は「岡山盲学校」の近くの交差点付近に「記念碑」があった。想像していたよりは広い敷地で、直接触らせてもらい「記念碑」の大きさを確認した。「記念碑」にはこれに賛同協力してくれた人達の名前が刻まれていたり、「点字ブロック」を発明した三宅精一氏の功績も「すみ字」「点字」でも刻まれていた。それと最初に考案された「点字ブロック」は何と「コンクリート製」だったのか!凄い?それも触って確認する事が出来た。竹内氏本人から直接「記念碑」の説明を受け、事前に彼の著書を数冊読んで「予習」しておいたので、いくつかの質問も出来、記念撮影も一緒に取ってもらった。竹内氏とのお別れの際、視覚障碍者の自分は触って確認すると分かっていたのか?触って手が汚れると見込んで「紙おしぼり」を持参して、みんなにも配ってくれた。何と!細かい気配りだろう。そんな気配りに感動しつつ、最後に握手してもらいお別れをした。
それから最終日に見学させてもらう「あしたば治療院」「あしたば北長瀬ハリ・灸、マッサージ治療院」に向かう。どちらも「わーくぴあ」と同じ「就労支援B型事業所」?街で見かける治療院と何ら変わらない様に思えたのが最初の感想。どちらも忙しい中、時間をさいてもらい、丁寧な説明、質問にも答えてもらえた。視覚障碍者の「指圧師」が治療しやすい用に、あらゆる所に「合理的配慮」がされていて、そして治療院、所長のこだわり?部分もかいま見えた。
竹内氏の計らいでマッサージも受けさせてもらい、自分をマッサージしてくれた人、かなりの腕前で、名前を聞くのを忘れたが(失礼!)短い時間だったけど色々話を聞かせてくれた。感謝!これで二日間の「岡山県見学ツアー」は終了。
少々ハードなスケジュールだったが、とても楽しい思い出深い旅行?になったね。最後に岡山県と言えば「キビ団子」?新幹線に乗り込む前にお土産に「キビ団子」を購入。売り子の女性の「岡山弁」は可愛かったな(苦笑)。と思いつつ、次はゆっくり観光で来たいなと思った。
岡山ライトハウス、事業所の職員、利用者のみなさん、色々ありがとうございました!横浜に来る事がありましたら是非「わーくぴあ」にも遊びに来てください!こんな機会を与えてくれた「道先案内人」にも感謝。ご苦労様でした!
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随時見学を受け付けておりますので、下記連絡先までご連絡をお待ちしています。
TEL 045-717-5593