利用者からの投稿
[ご近所付き合い]
去年、横浜訓盲院の「歩行訓練士」に歩行訓練を受け、今年から一人で「わーくぴあ」までの通所、友人との待ち合わせなど、ある程度「白杖一本」一人で行ける様になり、少々だが活動範囲が広がって来た。今のところ、大きなトラブルは無く、何とかやっていけている。
あいかわらず「横浜市交通局」、地元の「土木事務所」に、自分でリクエストした「点字ブロック」が、設置される様子は全く無く、かろうじて最寄りの駅の「ホームドア」の工事が始まった様な気もするが、まだ完成は当分先なんだろうなと思われる。
大きなトラブルが無く、電車、バス等を使って、ある程度移動出来るのは、「親切な人々」の助けがあっての事だとも思うが、ごくたまに頭に来る事もある。
電車に、乗るために待っている時、無言で後ろから「はがいじめ」の様な形でドアまで連れて行こうとする人、車内で、空いている席に連れていこうと思ったんだろうけど、そんな奥まで行くと、降りる時、大変なので、ややありがた迷惑な時もある。まぁ贅沢は言わないけど、無言でいきなり体に触られるのは、勘弁してほしいんだよな、やはり。
そう言えば、初めての「白杖」持ち二人で電車に乗る経験をした。「わーくぴあ」の帰りに、「Ρビジョン」の女性利用者、二人で電車にのったんだけど、よくよく考えたら「初めてじゃん!」何て思いながら車内をうろうろ(苦笑)。「白杖持ち」が二人もいたら、大抵「席」を譲るかな?と思いきや、世の中そんなに甘くない様だ。席を譲ってくれる人は、ごくわずかだったね。まぁ、良いんだけど(苦笑)。
帰宅の時間が、ある程度同じだからか?駅からバス停に向かう時、たまに現れる青年?。
親切?見守り?同じ速度で歩き、色々話かけて来る青年?かなり怪しいんだが、何とか丁寧?にかわしている。怪しい奴に、付きまとわれるなんて、自分も随分やきが回ったなと、悲しくもあるが、まぁ、仕方がない「BLIND」になったんでね。
地元バス停、地元近隣で、かなり挨拶、話かけられる様になった。自分は、「ご近所付き合い」何て事はしたこと無いので、大抵「認知症」になった母親の知り合い、友人と言ったところか。「お母さんは、どう?」なんて感じで話かけてくれる。大抵、同じ時間帯で会う、顔は見えないけど、「顔見知り」になった人もけっこういる。近隣でハードな「歩行訓練」を受けているのを見ていた人、そんな人もいた。
「ご近所」の人々が、「見守り」?をしてくれて、ありがたいと思うが、正直、窮屈な時も。何処で誰が見ているか分からない。行儀良く?していないと。なんて思ったりもするかな。
同じ方向だから、といきなり腕を組んでくる人「えっ、誰?」、かなり遠くから声をかけてくる人「自分に言っているの?」。夜道を歩いている時に、これまた、いきなり寄って来たので、防衛本能が働いたのか?危うく「白杖」で叩きそうになった事も(苦笑)。
どう手助けをしたら良いのか、分からないって事もあるんだろうけど、「視覚障碍者」だからと言って、他人の体にいきなり触れるのは、おかしく無い?って思ったり、いつも一方的に誰かに見られているのは、あまり気分が良くは無いね、やはり。
NIRVANA「ALL APOLOGIES」を聴きながら/JUN BLIND