畑だより

　じゃがいも、なす、トウモロコシ、さやえんどうが順調に育っています。収獲が今から楽しみです。

写真は、じゃがいも畑、さやえんどう、先行収穫のじゃがいもです。

利用者からの投稿

[PLEXTALK]

　映画は好きだったので、見られなくなったのは残念だった。丁度、目が悪くなってきた頃は「3D」「4D」とか言われ始めた頃で、治ったらまとめて見ようと思っていたけど、駄目だった。そして本や雑誌も読むことが出来なくなった。

　色々あきらめて、「神奈川県総合リハビリテーションセンター」に入所すると、最初に出くわす初めての物が、「PLEXTALK」。「PLEXTALK」は、「シナノケンシ株式会社」が発明制作した、視覚障碍者用録音図書の再生機器で、これで「DAISY録音図書」など「音訳」された物を再生する機器。

　「DAISY」をここで長々説明文を書くのも何なんで、特に興味ある方は、検索してもらう事にして、「DAISY」の特徴的な「見出し移動」、目次から、章、節、項「階層」を頭の中でイメージするのに少々手こずったが、マスターすると本、雑誌等が読める様になり一挙に世界が広がる。初めて「文字」を理解した時の様に。少々オーバーかな？（笑い）。

　それと「CD-RW」のディスクの存在も知らなかった。「神奈川県総合リハビリテーションセンター」入所時、職員が、次の週の「時間割」を自らの声で録音してくれて、確か毎週金曜日に手渡された。職員によって「時間割」以外に「おまけ」が。「クイズ」やら「励ましの言葉」？が最後に録音されていて、防音の部屋で、これを録音しているかと思うと、まさに「苦笑」なんだけど、今となっては良い思い出。「PC」や「スマホ」が訓練で使える様になると、「時間割」をMAILで送ってもらったり、覚えたての「点字」が読める様になると、「点字」で時間割をもらう事も出来た。自分もせっかく覚えた？「点字」なので、最後の一か月は「点字」で、時間割をもらう事にしたよ。無事に教室に到着出来たかは、ご想像にお任せするけど(苦笑)。

　「PLEXTALK」が使えこなせる様になり、自分も入手する事にした。自分が入手したのは「リンクPOCKET」小型の物で「日本点字図書館」の「サピエ図書館」に直接NETで繋がり、借りたい本や雑誌等、映画などを直接自分で調べて、ダウンロードして聴くことが出来たり、打ち合わせ、会議などの「外部録音」も出来たりする優れ物。「晴眼者」時代、全く読まない人よりは、読むかな？程度だったけど、久しぶりに「読書家」になった。ちなみに、丁度「三島由紀夫・没後50周年」と言われていた後だったので、中校生時代に挫折して以来か？読んだりした、やや気分が暗くなったけどね。

　それと、やはり「BLIND」の大先輩「ヘレン・ケラー」関係の本も随分読んだ。「サリバン先生」こと「アン・マンスフィールド・サリバン」詳しく知らなかったけど、彼女の人生も、すさまじくて読みごたえがあった。お薦めです。

　「サピエ図書館」には「音声ガイド」つきの映画「シネマデイジー」もあり、「音声ガイド」付の映画は生まれて初めてで、映画によっては、「主音声」と「音声ガイド」のバランスが難しそうだったり、「ガイド」の入れるタイミング、SF映画などの「この世界」に存在しない物、説明は難しいんだろうなと思った。「先天性」と「中途失明者」では、当然感覚が違うだろうから、難しそうだけど「音声ガイド」興味深い。「BLIND」になって、やはり残念なのは、海外の俳優の「地声」で楽しむことが出来ない「字幕」が読めないので、「日本語吹き替え」でしか楽しめない。今更、英語覚えられないし。この「リンクPOCKET」使いこなせる様になって、慣れ親しんできたのに、もう製造販売中止と言われている。今、持っている物が最後か？それと「サピエ図書館」WEBからのダウンロードも来年で中止と最近、アナウンスされた。せっかく、使いこなせる様になったのに。「BLIND」で、新しい事、機器等の使い方を覚えるのは、大変なのに、まぁ年齢の問題もあるけどね。

　また、読書、映画観賞のしかたを新たに覚えなければいけないのか？と思うと頭が痛い。

SEX PISTOLS「NO FEELINGS！」を聴きながら/JUN BLIND